プロジェクトについて
何をやるのか
このプロジェクトでは、Made in Japan の小型水力発電を開発します。
現在、小型水力発電として日本で導入されている水車(水力発電の回転部分)のうち、実は欧州などの海外製が多く用いられています。日本では一時期、電力会社主導の大型のダム水力発電が中心となり、民間の水車開発が停滞していた時期があったからです。その間に欧州の水車は技術的に進歩し、コスト面でも発電効率面でも日本より進んでいます。
海外製の水車であっても環境に貢献できればそれで良いとも思います。しかし私たちは国産、Made in JAPAN の小型水力発電を開発することにこだわります。
地産することで、海外や遠方からの運送による枯渇燃料の消費を避け、運送費のコストも抑えられるからです。
エネルギーの地産地消は環境保護だけにとどまらず、地元の雇用の活性化にもつながり、地元経済の活性化にもつながると考えております。
なぜやるのか
現在当たり前のように日々使っている石油・石炭・天然ガスといった枯渇資源は、数十年のうちに資源が底を尽きます。それまでに代替エネルギーの開発が今世紀人類が抱える最大の課題だと考えます。そこで太陽光発電や風力発電は、夜は発電できなかったり、風がないときや風が強すぎるときは発電できないなど、気象条件に左右される部分があります。より安定した電力供給を実現させるために身近にある水のエネルギーによる発電を目指します。
また現代の便利な生活の一方で、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、地球温暖化などといった環境問題は知らず知らずのうちに進行し、地球上の生命や環境・気候に大きな影響を及ぼし、このままでは持続不可能な社会になってしまいます。
私たちは持続可能な社会を各地に散りばめられた地産地消の発電により貢献します。プロジェクトメンバーを加え少数ながらも高い技術力を駆使し、「技術の発展」と「地球環境の保護」を両立したプロジェクトを実施します。
どうやってやるのか
三重県鈴鹿市にて実験施設があるため、そこで開発します。よりより小型水力発電を造るために様々な分野の方から意見をいただき、設計から試作品の実験まで2020年中に実施する予定です。現在、(株)ユームズ・フロンティアとして小水力発電の開発も行っており、その実証実験が2020年現場で実施する予定ですので、それらの技術、設備を活用しながら進めたいと思います。
https://yumesfrontier.com/hydro/
どんな仲間とやりたいのか
小型水力発電の普及に取り組んでいただける企業、団体、個人の方をパートナーとして求めております。
小型水力発電では、機械、流体、材料、電気、土木など幅広い知識が必要です。
それぞれの専門分野の方の意見を反映させ、より良い製品を開発したいと思います。
その他にも販促、PR、広報など普及に向けて取り組む必要があるため、それらに精通している方もぜひ一緒に取り組みたいと思います。
また力になれるかわからないなどとは思わず、少しでも興味を持っていただけたらぜひメンバーとして加わっていただければ嬉しく思います。
このプロジェクトに込める想い
私たちは、「技術の発展」と「地球環境の保護」を両立した事業を手掛けることが人々の幸せにつながると信じ日々邁進しております。そこで技術の発展には欠かすことのできない電力をクリーンなエネルギーによって安定供給できるように再生可能エネルギーによる地産地消の発電を今以上に普及させたいと考えています。
資源の枯渇問題の解決や原子力発電に頼らずCO2を排出しないクリーンなエネルギーはもちろん目指しておりますが、
その他にも今後、AI・IoTの発展により様々な機器がインターネットにつながることで、それらの機器はすべて電力がなくては動きません。先進国でも電気の安定性はますます重要になります。
そのためにもどんな場所でも電気を使うことができるようにするための第一歩として小型水力発電の開発を実施します。
その後は開発した小型水力発電の発電効率を高めるためにAI・IoTを駆使した制御を目指します。
また現時点では、電気は貯蔵することができないため発電しただけではどんな場所でも使うことは出来ません。
そのため小型水力発電で使わない水、または小水力発電で発電した電気を使い水を電気分解させ水素を取り出し貯蔵します(水素の貯蔵技術は日本は優れている)。
水素を取り出すことで移動が可能になり(水素の運搬技術も日本は優れている)、必要な場所で最適なタイミングで、水素を化学反応させて発電する燃料電池により電気に変換できれば、世界中のどんな地域でも安定した電気を使うことができると考えています。
このような社会を実現することが私たちがイメージする電力の安定供給が実現する最終目標となります。
今回のプロジェクトがそのような電力の安定供給ができる社会にするための第一歩になると信じています。
未来の新しい電力供給社会
分散型電源である小型水力発電の拡大
分散型電源とは、電力を供給するための方法のひとつです。比較的規模の小さい発電装置を細かいエリアに分散して配置し、電力の供給を行うものです。
これらによって原子力発電所をはじめとする従来の大規模集中型の電力供給方法に代わる新しい概念として注目されています。
大規模な発電所を設置し、その稼働に電力の供給の大部分を依存する従来の方法では、一旦システムに問題が生じると、大規模な災害や弊害につながるという問題点があります。
東日本大震災においては、地震や津波などによる電力設備の被害や、原発事故の影響などによって大規模な停電や計画停電などの弊害が発生しました。
従来のエネルギー供給システムの問題点や脆弱性が露呈したことから、大規模な発電所に電力の供給を依存するのではなく、私たちは小規模な発電設備に分散して発電を行う「小型水力発電」の普及を目指しています。
小型水力発電のメリットは、地域の電力を賄うためにその地域の区域に小型水力発電を設置すれば、電気エネルギーの地産地消が可能になります。
地域で生まれた電力をその地域で消費することで、地域の資源を有効に活用できます。
加えて、小型水力発電のシステムの構築、運用や管理などの業務が発生することによって、地域経済の活性化にもつながります。
小型水力発電を使用すれば、非常時の際にもエネルギー供給を確保することができます。
地震や津波などの災害によって、広域に大規模な停電が発生しても、地域内で小型水力発電を使用していれば、電力の供給を継続することが可能です。
小水力発電は回収できる電力は多くはないけれども、太陽光発電や風力発電では発電ができない時間帯や気象条件のときの電力をまかなうことや、工場内の電力を少しでもまかなうことができるのではないかと考えています。
小水力発電とは
「小水力発電」とは、一般河川、農業用水、砂防ダム、上下水道などで利用される水のエネルギーを利用し、水車を回すことで発電する方法です。
一般的には、河川に流れる水をダムに貯めることなく直接取水し、利用する「流れ込み式」の発電方式が採用されます。
「小水力発電」について厳密な定義はありませんが、出力10,000kW~30,000kW以下を「中小水力発電」と呼ぶことが多く、
出力1,000kW以下の比較的小規模な発電設備を総称して「小水力発電」と呼ぶこともあります。
このプロジェクトではその中でもより小さい2~5kWの出力である「マイクロ水力発電」を開発します。
最新の活動報告
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技術・ノウハウを活かしたいという方
小水力発電の開発において、流体、機械、材料、電気、土木など幅広い分野の知識が必要です。自分の知識、経験、ノウハウを活かしたいという人材を募集します。
開発は三重県鈴鹿市にて行う予定ですが、打合せやデータとやり取りは遠隔でも可能ですので遠方の方もぜひご協力いただければと思います。
募集カテゴリー 未設定
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